博士以前

人間です

新年度

こんなブログを読んだ。

物理屋が物理をやめる理由」

Why Physicists Leave Physics | 4 gravitons

このブログによると、学生やポスドクが物理(ここでは素粒子物理分野が主に念頭に置かれている)をやめる理由はいくつか分類できて

  • 数字の問題としては「博士号取得者数」>「大学教授などのfaculty position 数」のせいだが、個々人が業界を去ろうと決断する理由はもちろんそんな単純ではない。多くの人にとってそれは自分の夢を諦めることを意味するから。

  • 学生の間に自分が向いていない、思っていたほど物理に興味がないと気づいて別の道に進む場合。自分のキャリアを見つめ直すという意味でこれは比較的健全。

  • そうではなく、物理に幻滅 (disillusionment) してやめる場合。これは例えば自分のやってる研究の魅力がわからなくなったとか、アカデミックの政治に嫌気がさすというようなことを指す。物理を続けたいと思ってるけどできないという意味で、こちらはあまり幸福な去り方ではないだろう。

これは理論物理だけでなく、他の分野の人とか企業に勤めている人にとっても多かれ少なかれ当てはまるのだろうとは思う。 でも学問の厄介なところは、それに夢を託す人が多くかつ経済的にはなかなか恵まれないという点にある。

やはり働き方が合うかどうかは大きいなと思う。大学院を卒業してポスドクになれば、数年は任期付きの職を(主に海外で)転々とすることになる。 裁量労働だからかなり自由に働けるけど、その分平日と休日の区別がなくなっている場合も多い。 こういうのを良しとするかどうかは人によるし、20代中盤から後半という色々ある時期には考え方が変わる人も多いだろう。 たとえ優秀な人でも厳しいポスト争いに疲弊している様子を見ていると、結局は研究への愛を持ち続けられるかどうかかなという気がする。

で、今年のうちに進路をよく考えないとと一月に思って、何も決断せずに三ヶ月が経ってしまった。 さすがにそろそろ何らかの行動を起こさないといけないんだろうけど……